会長挨拶
会 長 挨 拶
「創立30周年において」
2023年6月4日の定期総会において、会長に選任され四期目を務めることになりました。岩手県社会福祉士の発展と社会福祉士の専門性の向上に向けて、皆さんのお力を借りし頑張りたいと思います。宜しくお願いいたします。
当会は、今年で創立30周年を迎えます。盛岡駅前の居酒屋でこの会が産声を上げ、以後この居酒屋が聖地のように利用されました。理事会や研修よりも居酒屋での諸先輩の語りが記憶にあります。創立に関わった先輩会員から、「当時は、医療や看護が中心で、相談員は雑用係と同様に蚊帳の外だった。福祉の国家資格がスタートし、同じ轍を踏まず日本にはソーシャルワークの統一した組織を全国一斉に立ち上げる必要があった」ことを聞きています。
2011年の東日本大震災の2年後、創立20周年に合わせて岩手の地で、大会テーマ「共生社会の創造~参加と自立する地域社会とは~」を掲げ第21回日本社会福祉士全国大会(岩手大会)を開催しました。日本社会福祉士会をはじめ、多くの都道府県社会福祉士会の復興応援に感謝し、より複雑化・多様化する福祉課題の解決を目指し、新たな実践モデルを確認する大会と位置づける開催でした。
創立25年には、会員数が670名に達し、「25周年記念誌」には、【理念】『つなげる・まもる・ささえる』-イーハトーヴォ、豊かな共生社会の構築を目指して-を明確化し、現在の第三期中期計画の基本方針に、1.権利擁護活動の強化、2.ソーシャルワークの推進、3.社会福祉士の専門性の向上、4.活動基盤の強化、5.事務局体制の強化を掲げ体制整備を示しています。
創立当時と社会情勢は大きく異なり、社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく「地域共生社会」が掲げられています。そこには、多様な領域でソーシャルワークの機能が求められ、複合的な課題への対応を踏まえて「包括的支援体制」が謳われるように、ソーシャルワークの高度化や業務独占が期待されてきていると云えます。
岩手県社会福祉士会としても、ソーシャルワークの専門性を発揮できる基盤整備に責任を以て臨もうと考えています。皆様、宜しくお願い致します。
ところで、「社会福祉士会」に入会するとはどのような意味があるでしょうか。社会福祉士会の入会率は3割以下に留まっています。入会のメリットについて、思いつくままに以下に列挙してみました。①社会福祉士に関する情報収集の機会が増える。②有資格者としての多分野の仲間が増える。③自身の業務において連携の機会が増える。④研修を通して専門性が向上する。⑤基礎研修でスキルアップ出来る。⑥認定社会福祉士が取得できる。⑦規程や倫理綱領で身分を保証できる。⑧成年後見人に登録できる。⑨職能団体として制度施策に反映させることが出来る。その他にもメリットがあると思いますが、少し鳥瞰的に見ると、気軽に立ち寄れる社会福祉士の「居場所」なのかも知れません。強制されないで、共有・共感する機会があり、新しい発見もある場とも云えます。
11月18日(土)には、創立30周年に式典・記念講演を予定しています。
岩手県社会福祉士会にご協力とご声援を宜しくお願い致します。
2023年6月8日
一般社団法人 岩手県社会福祉士会 会長 坂 口 繁 治
第三期中期計画
【理念】
『つなげる・まもる・ささえる』
ーイーハトーヴォ、豊かな共生社会の構築を目指してー
【基本方針】
1.権利擁護活動の強化 2.ソーシャルワークの推進
3.社会福祉士の専門性の向上 4.活動基盤の強化 5.事務局体制の強化
基本方針のソーシャルワークの推進、専門性の向上、活動基盤の強化は、日本社会福祉士会の第3期中期計画と連動し、岩手版として5か年計画に落し込んでいます。権利擁護活動は、倫理綱領の示されている原理であり、社会福祉士が常に意識し視点を磨いていく取り組みと考えています。
基本方針でとりわけ重きをおくべきことは、会員の専門性の向上であると考えています。その一つに生涯研修センターの基礎研修は、実践力を高める重要なツールであり、スーパービジョンは多分野から自身の実践力を鳥瞰する機会となります。各委員会が計画する研修も実践力を高め、会員相互の交流の機会となることを期待しています。ソーシャルワークの推進は、当会が受託している委託事業を通して専門性を地域に還元していると考えています。これは、委託事業の展開においてソーシャルワークを可視化していると云えます。
会の代表として、地域での個別支援による生活・福祉的課題の解決から包括的支援体制の構築が求められる中で、社会福祉士の「業務独占」を見据えた取り組みが大きな課題と考えています。そのためにも、社会福祉士の実践力向上に向けた組織として、会員の活動の拠り所となる職能団体に向けて取り組みたいと考えています。
岩手県社会福祉士会の活動・運営に、ご協力とご声援を宜しくお願い致します。
2021年6月7日
一般社団法人岩手県社会福祉士会
会長 坂口 繁治
紹介パンフレット
紹介パンフレット(入会のご案内)
入会キャンペーン
入会希望の方は事務局までお問い合わせください。
組織概要
名 称 |
一般社団法人岩手県社会福祉士会 |
代表者 |
会長 坂口 繁治 |
創 立 |
1993(平成5)年5月29日 |
所在地 |
〒020-0816
岩手県盛岡市中野2丁目16-1
SETビル3階A号室
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連絡先 |
TEL 019-613-5505/FAX 019-613-5506 |
定款
一般社団法人岩手県社会福祉士会定款
運営組織図

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事業体系

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各委員会取り組み内容
障がい福祉研修委員会(総務委員会内)
岩手県保健福祉部障がい保健福祉課等の研修事業等に係る受託事業の実施と共に、受託に係る必要な準備や人材の育成を図りながら岩手県の障がい福祉活動に貢献していくことを目的とする。
地域共生社会委員会
社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの縦割りや「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を目指すことを目的に設置し、本会会員に対する研修の実施、ネットワークの構築、その他の支援に関する事業を行うこととする。
子ども家庭学校委員会
子どもの貧困や虐待、不登校やいじめなどの子どもの権利と家庭福祉の向上に貢献することを目的に設置し、併せてスクールソーシャルワークの地域での導入と展開、効果的な実践のあり方を支援する。
地域包括支援委員会
地域包括支援センター等が円滑に事業展開され、3職種の機能が十分に発揮されることで、地域福祉の向上に貢献することを目的に設置し、従事する社会福祉士等の研修会の開催、地域包括支援センターに従事する社会福祉士のバックアップ体制の強化、活動状況の把握等を行うこととする。
障がい委員会
誰もが人間として尊重される、「共生社会」の実現を目指した、障がい福祉の向上に貢献することを目的に設置し、併せてこの目的を果たしていくための人材育成を図る活動を支援する。
実習指導者委員会
社会福祉士養成課程における相談援助実習を効果あるものとして実施し、実践力の高い社会福祉士を養成するために、実習指導者として資質向上と情報共有を深めることを目的に設置し、併せて実習指導者が社会福祉士としての専門性を整え、社会・職場において専門職として機能するよう支援する。
実践研究委員会
社会福祉実践をまとめ理論化し、社会福祉士の実践能力向上及び研究能力向上に貢献することを目的に設置する。本会会員に対する研修の実施、外部機関等との連携による実践研究活動を通して、社会福祉士の実践を支援する。
虐待対応専門職委員会
高齢者や障害者の虐待対応・防止を中心とした専門相談や領域別の研修等を実践する中で、権利 擁護を推進することを目的に設置し、併せて本会の関連する委員会及び岩手弁護士会等の関連団体との 連携促進を図りながら、地域に根ざした社会福祉実践を支援していく。
ユース委員会
若手会員等で組織し、他県の社会福祉士や県内若手社会福祉士とのネットワークを図り、スキルアップの場となるように会員同士の交流を目的にしています。
生涯研修センター岩手
公益社団法人日本社会福祉士会の生涯研修制度の趣旨を受け、一般社団法人岩手県社会福祉士会(以下「本会」という)の研修事業計画に則り、研修事業についての企画実施、調査研究、広報啓発などを行う。それらを通じ、社会福祉士に必要な価値・知識・技術の整合性を担保するとともに、生涯研修体系の構築を目指すことを目的とする。
権利擁護センターぱあとなあ岩手
ぱあとなあ岩手運営規定にもとづき、権利擁護にかかる相談や成年後見制度の普及に取り組む。ぱあとなあ会員は、所定の後見人養成研修を修了し、家庭裁判所に名簿を提出して、成年後見人等の活動を行うとともに、権利擁護の地域連携ネットワークに参画する。